2014/09/08 |
地域精神医療フォーラム 認知症クリニカルパス普及セミナーに参加しました。平成26年8月1日(金)地域精神医療フォーラム 認知症クリニカルパス普及セミナー(東京田町)へ参加してきました。
このフォーラムは毎年全国認知症疾患医療センター連絡協議会と併せて行われており、全国の認知症疾患医療センター担当者が挙って集まる場になります。 例年認知症にかかわる様々な課題について取り上げられており、去年に引き続き私たちは2度目の参加となりました。
さて、今年度は急性期の治療パス、重度認知症デイケアパス、アウトリーチをテーマとして早期退院に実現と在宅を支える体制についての講演でした。 厚生労働省老人保健健康増進等事業「認知症のクリニカルパスの普及に関する調査研究」の一環として入院急性期の標準的なクリニカルパスを作成するための試案を提示して参加された方々のお話も聞かせて頂きました。 その中で、認知症のアウトリーチに関して、認知症高齢者への積極的な支援及び町ぐるみの連携で大変注目を集めている自治体の一つ、福井県敦賀市の敦賀温泉病院の玉井先生からのお話は、大変感銘を受けました。 診断のみならず、ともに町を歩き、診察場面以外の患者さんやご家族とのふれあいにも取り組まれ、ご家族に対するストレスケアも充実していること、徹底したチーム医療、地道な啓発活動により、町全体で重症化を緩和している姿には、学ぶべきところがたくさんありました。 少しでも「今の私たちなりにできること」に還元させていくことができればと思える、大変貴重な時間となりました。奈良県に戻ってからも、担当者同士で振り返っては、今後の活動に活かす計画を立てているところです。 また、9月、10月は認知症の研修も重なっているため、改めてしっかりと認知症について学び、多くのことを得る機会としたいと思います。
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